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山陽瓦:リフォームについて

屋根のメンテナンス

家は一生で一番高価な買い物です。そのため、十分に吟味して家造りを進めていく必要がありますが、忘れがちな事は「物には寿命がある」という事です。

例えば、屋根材の製法や形状・産地により価格も様々ですが、価格÷耐久性で比較してみるとよく分かります。新築時に、三州産の陶器瓦(釉薬瓦)を100万円と仮定した場合のコストを比較すると下表のような目安になります。

  新築時 10年後 20年後 合計
三州産  陶器瓦(釉薬瓦) 100万円 点検費用
  3万円
点検費用
  3万円
106万円
セメント系 厚形瓦  90万円 塗装費用
40万円
塗装費用
 40万円
170万円
スレート系 薄型化粧スレート  60万円 塗装費用
40万円
葺替費用
100万円
200万円

自動車を購入されるときは、車両価格の他にも燃費を気にされる方は多いと思いますが、家造りで耐久性を考えられる方は意外と少ない事に驚かされます。また、世界的にも故障が少ないと評価されている日本製の自動車でも2〜3年毎に車検を受け、エンジンオイルやタイヤなどの消耗品を交換しているのにもかかわらず、家については建ててから一度もメンテナンスしていないという話を聞く事があります。

理想としては、毎年梅雨前に点検する事ですが、せめて10年を目安に信頼できる工事店に屋根診断を依頼し、早期に不具合を発見して修理しておく事が大切です。さらに、地震や台風・落雷・積雪などの後にも点検し、不具合が無いか点検しておく事で大事な家を長持ちさせる事が出来ます。
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屋根診断士について

屋根工事は専門技術・技能が必要な業種です。様々な団体が「屋根診断士」を名乗っていますが、資格の認定基準が曖昧な場合が多く、本当に専門技術・技能を持っているのか分かりません。

そこで、信頼できる工事店の目安として、(社)全日本瓦工事業連盟に加入しており、(社)全日本瓦工事業連盟認定の瓦屋根診断技士が在籍しているか確認して下さい。この資格は、国家資格である「かわら葺き技能士」の取得による技能と、国土交通大臣認定資格の「瓦屋根工事技士」の取得による技術を両方併せ持つ人にのみ資格証が与えられるので、現在最も信頼できる「屋根診断士」と言えるでしょう。
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良い工事店の選定

工事店自体の信頼の指標としては、国土交通大臣か都道府県知事の建設業許可を受けているかが目安となります。屋根工事は長期保証が必要なので、建設業許可を受けていない会社は10年後に存続しているか心配です。

また、高齢者を狙って悪質な業者が訪問販売を行い、被害にあう方が増加しています。実際には異常ないのに「瓦がずれている」とか「雨が漏っている」などと不安感をあおり、法外な補修代金を請求されるケースもあります。被害にあわないために、実際にあった悪質業者の手口を紹介致しますので十分注意してください。もし信頼できる工事店が分からない時は、(社)全日本瓦工事業連盟(略称:全瓦連 東京03-3265-2887 大阪06-6762-6721)へ問い合わせして、ご近所の優良工事店を紹介してもらって下さい。


ケース1:倉敷市在住 S様の場合

ある日、仕事を終えて帰宅したところ、裏庭の木の上に作業服姿の若者が登っており、不審に思ったS様が「何をしているのですか?」と尋ねたところ、「瓦がずれているので見ていました。このままでは大変な事になりますよ!」と言われたそうです。

S様は一瞬「それは大変だ!」と思ったらしいのですが、よく考えてみると留守中に勝手に木の上に登っている事の方がおかしいと思いなおし、「ありがとう。でも近所に知り合いの瓦屋があるので、そこに見てもらいます。」と答えたそうです。

そして、その連絡を受けた弊社の瓦屋根診断技士が屋根診断を行ったところ、全く異常は有りませんでした。S様がその業者の言う事を真に受けて、「すぐ直してください!」と言っていたら・・・・・。

ケース2:玉野市在住 H様の場合

いつものように庭を掃除していたある日、作業服姿の若者が歩いてきて、「すいません。通りすがりの者ですがおたくの瓦がずれていますよ。このままでは大変な事になりますよ!」と言われたそうです。

それを聞いたH様は、「まぁ大変!どこがずれているのですか?」と尋ねたそうです。すると、その男は屋根の棟際を指差し、「あそこが少しずれているでしょう?僕は毎日車でここを通るとき気になっていたんです。」ともっともらしく答えたそうです。不安に思ったH様は、「ありがとう。でもこの家を建てて10年経っていないから、この家を建てたところに直してもらいます。」と答えたそうです。

そして、その連絡を受けた弊社の瓦屋根診断技士が屋根診断を行ったところ、全く異常は有りませんでした。後になって、「冷静になって考えてみたら、走行中の車の中から瓦がずれているのが見えるとすれば、室内はそうとう雨が漏っていたはずですよね?」とH様は笑いながら話してくれました。

ケース3:総社市在住 K様の場合

ある日、背広姿の中年の男が歩いてきて、「すいません。○○と申しますが、おたくの瓦がずれていますよ。このままでは大変な事になりますよ!」と言われたそうです。

それを聞いたK様は、「それは困った。簡単に直りますか?」と尋ねたそうです。すると、その男は「瓦を全部葺き替えるとものすごい金額になるので、ずれ止めのボンド補修が良いですよ。」と答えたそうです。K様は、「それは助かった。安いのならボンド止めしてください。」とお願いしたそうです。

しかし、2日間程度のボンド止め工事で200万円の請求がきたそうです。そんな大金なら瓦を全部葺き替える事が出来たのですが・・・・・。

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リフォームでの注意点

信頼できる工事店が見つかったら、まずは見積してもらいましょう。リフォームの見積は熟練された知識や経験が必要になります。調査の段階でどれだけ正確な「見立て」が出来るかどうかでその工事店の信頼性も確認する事も出来ます。

見積書は専門用語で表現されている事が多く理解しにくい事があるので、一般的な見積項目を紹介致しますのでご参考にしてください。それらの見積項目は、リフォーム工事では必要な項目なので、工事に掛かってから追加金額の請求があったり、粗悪な工事になる可能性もあるので、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
   
仮設足場工事費 仮設足場工事費とは、作業者が屋根から転落したり材料が屋根から落下しないように、建物の周囲に単管などを組み立てて、事故を防止する為に手摺などを設置する事です。直接工事費とは別に必要な経費なので、仮設足場無しで工事しているのを見かける事がありますが、明らかに法令違反ですし、なにより転落事故で作業者が命を亡くしたらどんなに快適な家になっても気持ちのいい毎日を送る事は出来ません。
既存瓦撤去・処分費 既存瓦撤去・処分費とは、現在葺かれている屋根材を撤去し、処分する事です。撤去した瓦は産業廃棄物ですので、運搬する車両に「産業廃棄物収集運搬車」と表示する事が義務付けられています。表示が無い場合は、無許可で運搬しているか不法投棄している可能性もあるので、産業廃棄物収集運搬許可証の提示を求めた方が良いでしょう。
仮設トイレ設置費 仮設トイレ設置費とは、作業者が使用するトイレの設置工事費です。もちろん家のトイレを貸しても良いのですが、頻繁に出入されるのはあまり気分の良いものではありません。しかし、作業者も我慢する事は出来ませんし、動物のようにどこでも用を足すわけにも行きませんので、仮設トイレを設置しておいた方が良いでしょう。
野地板工事費 野地板工事費とは、屋根の仕上材(瓦など)の下に入れる屋根の下地板の事で、腐食状況によって必要となる工事費です。出来れば事前に調査しておきたいものですが、既存の屋根材を撤去してからでないと確認する事が難しい部分でもありますので、事前に対処方法について確認しておいた方が良いでしょう。また、野地板は構造材になるので、既存の野地板を撤去する場合は解体工事業の登録が必要なので、登録証の提示を求めた方が良いでしょう。
板金工事費 板金工事費とは、壁際の取合部分や屋根が谷になっている部分など、屋根材だけでは防水できない部分に施工される金属材の工事費です。材質も様々ですが、現在ではガルバリウム鋼板が主流です。
雨樋工事費 雨樋工事費とは、屋根から流れる雨水が軒先から直接地面に落ちないように、雨水を一箇所に集めるために軒先に設けられた部材の工事費で、劣化状況によって必要となる工事費です。出来れば事前に調査しておきたいものですが、屋根材を施工してからでないと有効性を確認する事が難しい場合もありますので、事前に対処方法について確認しておいた方が良いでしょう。
屋根養生費 屋根養生費とは、既存瓦を撤去してから新しい屋根材を施工するまでの工事期間中に、悪天候で室内に雨が漏らないようにシートなどで養生する費用です。屋根材の下には、下葺材を二次防水として施工しますが、新しい屋根材を施工するまでの間は下葺材だけで防水する事になるので、完全には漏水を防ぐ事が出来ません。下葺材自体を防水性の高い高価な物で施工する事も考えられますが、屋根の防水は一次防水が屋根材(瓦など)、二次防水が下葺材というのが基本なので、新しい屋根材を施工するまでの間はシートなどで養生する必要があります。
新瓦工事費 新瓦工事費とは、文字通り新しく施工する屋根材の工事費です。一般的には、軒・妻・棟などに使用する役物瓦を表示していますが、専門用語で表現されている事が多く理解しにくいので、納得いく説明を求めるか、施工例の提出を求めた方が良いでしょう。


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